もう10年も前の話なんだが
免許取得の為、合宿に行ってたんだけどそこで知り合った
兵庫県の尼崎の年下(当時17歳)の子の所に遊びにいくことに
なったんだ
面子は俺(当時18歳)と一個上の子 @合宿で知り合った
24歳の子3人だったんだけど
俺の一個上の子(以後仮名アツシ)が車出してくれて3人で
尼崎まで行って年下の子と合流して普通にドライブしてたんだよね
年下の子(以後仮名リュウ)がお腹すいたと言って4人で
ファミレスで夜の0時位だったかな?
とりま飯食いに行ってさ、そこで尼の心霊スポットの話を
し出したんだ
季節は夏過ぎた9月頃だったな、尼崎には心霊スポットがあって…
っと口を開いて淡々と喋るんだよ
『そこは以前精神病院で病人が火を付けて全員死んだんだ』っと
俺は『マジデカ! 精神病院って怖いな』っと言ってたがリュウは
淡々と喋り続けていた
『国が(市か県か忘れた)焼けた病院を撤去しようとしたんだけど、
中々うまくいかなくて未だに残ったままなんだよね』
そこまで聞いたアツシが『もうやめよ俺怖いの苦手だしさ、
楽しい話しようぜ』と言って話を変えた
俺もあまり好きじゃなかったから、話題を変える方向に
持っていってさ
『飯も食ったしドライブ行こうぜ』ってリュウに尼の夜景スポットを
案内させたんだ
綺麗なところもいっぱいあってさ、尼最高って思ってて
そこで変な現象?が起きたんだ
バス停があったんだけどさ、そこに買い物カゴ?
(車輪ついたおばあさんが使うやつ)
を手にバス停横で立ってるおばあさんがいたのを
ハッキリ俺は見たんだ
んでその時間は夜中の2時か3時位だったんだよね
その時は、何も気にしなかったんだけど
少しして(30分位かなぁ)『さっきのバス停のお婆さん
早起きだねww』って
俺が言ったら、全員不思議な顔して『お婆さん?どこにいた?』
『え?さっきのバス停』っていったら『この時間にバス停に
人いるわけないじゃん』
みたいな事いったからさ、俺もムキになって
『絶対いたから、マジでいたし』みたいなことになって
『んじゃ戻ろうか?』っと言い出したから、
[戻っても往復1時間もしたらいるわけないじゃん]と思って
『ううん いいや気のせいだったわ』と言いドライブを続けた
時間にして4時頃かな?
リュウが『そろそろメインスポットに行きましょうか?』って
言い出したからさ
んじゃそこ行こうぜってノリになって道案内を頼んだんだよね
リュウは山道をひたすら登って行くと言ってさ
俺達3人は大阪だから何も知らずに着いていくだけだった
途中有馬温泉に繋がる道と教えてくれたが3人共免許取り立ての上
道なんて無知に近かったから『ヘェー 山はイイヨネー』位だった
段々空も明るくなってきて『ココだよ』ってついた所は、柵?
良く工事現場であるような黄色と黒のフェンスがしてある所だった
リュウは『危ないからしてるんだよ でも夜景は綺麗だから』って
言って俺達をフェンス奥まで誘った
何の疑いもなしにフェンスの横を潜り奥までいくと、
記憶ではステージ?良く体育館にあるようなステージと
思ってもらったら間違いないと思う
があって
リュウが下を向いてこう言ったんだよ
『ここがさっきいってたユネスコだよ』って
[(ユネスコ=フェミレスで言ってた精神病院の名称の事)
書き忘れてごめん]
俺は霊感が全くないから全然平気だったんだけど
その言葉を聴くとアツシの全身が振るえ出した
一階?と言うか地べたから地下に続く階段があるみたいなんだけど
リュウが『そこから地下にいけんだけど行ってみようよ』って
言い出したんだよね
俺は別に平気だったから『行こうかw』って言ったんだけど
アツシが『やめよう… ここは危ないからやめよう』と言ったんだよね
もう一人の24歳の子も霊感があるらしくて『ここは本当に
危険だから帰ろう』っと言った
アツシを見ると前進震えて膝もガクブル状態だった。
仕方なく俺達は帰る事にしたんだ
そこから山を下っていったんだけど道中にリュウが色々な
ユネスコに纏わる話をしてくれたんだ
『新聞には精神病院が火事だとか、ヤンキーの根性試し場所に
なってるだとか
取り壊そうと何度も試みたが災いが起きて手付かずだとか』
リュウが話し終えた頃に急遽アツシがアクセルを踏んだ
それは今でもはっきり覚えている。
俺は助手席に乗っていたんだけど
徐々に速度が上がっていった
俺は飛ばしすぎかな?って思って
『アツシ ちょいスピード出しすぎじゃね?』と言ったが無言だった
俺は心霊スポットが嫌いなアツシを無理やり連れて行って
怒ってるんだと思った
速度は下りもあってか徐々に増して行き60㌔か80㌔?
(体感だからわからんけど)
まで上がっていた
行った事のある人間ならわかるんだけど
[あそこの下りは2車線で岩が邪魔しており急カーブの
連続だったはず?
(ごめん 記憶が曖昧だからあんま覚えてないが確かそうだったはず)]
それをアクセルを踏みながら下って行った
俺達は左右に揺られアツシの異常に気づいた
リュウは『アツシさん飛ばしすぎですよ』と言ったが返事はない
俺も『おい アツシこのままじゃ事故るぞ』って言ったが返事はない
ただ覚えているのはアツシの目が座っていた
そのままブレーキを踏まずに下るアツシに
俺が『おい!!! アツシいい加減しろ!!』と大声で怒鳴った
その瞬間急ブレーキを踏み
ゼェゼェと息をするアツシ
俺が『大丈夫か?』っと尋ねると『え? あれ? ここは?』っと言う
早朝だったので車の数も殆どなかったから事故はなかったが、
今思うと恐ろしい
とりあえず運転を俺に代わり帰ることにした
色々話をしたが、ユネスコから急ブレーキまでの記憶がないと言う
俺は運転しながら聞いていたが何故かその@の記憶が曖昧だった
(っというか今もだけど・・・)
リュウの言う道を辿って岐路に着いた
通って来た道だったのでなんとなくはわかったが
行きと帰りは見る景色が違うので初めて来た道だと思った。
俺は運転しながら3人の話を聞いていたが、何を話していた
のかは覚えていない
ただ一つ覚えているのは…
『危ない!!!!!!!!!!!!!!!』
と聞こえて急ブレーキを踏んだことだけだった。
そこには歩道を少しはみ出た車があって(俺らが乗ってた車)
目の前には買い物カゴを持ったお婆さんが立ちすくんでいた
辺りを見渡すと横にはバス停があった・・・
自分でも訳がわからなくなったのでリュウに運転してもらい
とりあえずファミレスまで行った
俺とアツシは記憶が曖昧だったが起こったこと全てを話し
2時間ほど@に3人で大阪に帰った
今でもあの時の記憶は曖昧だが
怖いもの見たさで心霊スポットにいくのはマジでやめたほうが
いいと思う
最悪の結果、全員心中か、殺人に繋がるかも知れないから
俺のは特殊ケースかもしれないけどね… (オワリ)