遊びよりも金って感じで朝から夜までバイト三昧だったんよ。
貴重な休みには息抜きで時々友達と遊びにでかけたりしてた訳。
高校中退だったからDQN友達くらいしかいなかったんだけどな。
バイトできる年から貯めた金で免許もとって車も買って、
バイトで疲れてようが夜中のドライブが日課になってたんよ。
夏頃に息抜きの休み前日の夜に友達と廃墟に行ったりして遊んでたんだが、
期待を裏切るように霊とは会えず、そこにいたホームレスのおっさんに
びびらされたくらいで、ガッカリして帰ろうってなったんさ。
んで、帰りの車内で怖い話をしようってなった。
稲川の放送中止になった話。確か内容は戦時のとある女の話なんだがな、詳しくは話せない。
要するに誰かに話したらいけない系統の話だったんだ。
当時の俺はそんなの信じてる訳もなく得意げに皆に聞かせた。
これが間違いだったんだ。
まぁ、なんだかんだで帰りの車内は盛り上がってそのまま各自宅へ友人を送り届け、その日は解散。
未だ慣れない夜の運転に疲れた俺は、体のだるさを気にしつつ家までの階段をのぼり
鍵を差し込み回せばドアの部に手をかけて玄関開けようと引いたんだけど、
ガチャンっていって開かない訳。
鍵閉めてったよな??って疑問抱きながらも、もう一回鍵取り出して玄関開けて中に入った。
早く風呂に入りたくて取り敢えず部屋の電気つけたらびっくり。
空き巣に入られたように部屋があれてた。
クローゼットの洋服やテーブルの上にあったものは床に散らばってるしで最悪。
しょうがないから警察呼んで事情聴取。
寝室のベッドに飛び込んだ。
その日初めて金縛りにあった。
胸元に誰か乗ってんのかってくれい圧迫されて首を締められるような感覚で、
顔の前には気配感じて吐息がかかる。気持ち悪いし苦しいし目あかないし、
疲れたから寝たいってのもあって苛々しはじめて心の中で『眠いんだよ!!』って叫んだら
金縛りがとけて瞼開いて体を起こした。
なんだ、呆気ない。って思ってたら耳元で
「あなたの体ちょうだい」
って囁かれてゾッとした瞬間、気が付いたら寝てた。気を失ったらしく情けないって思った。
次の日の昼間、蒸し暑くて窓を開けながら部屋の掃除をし終えてテレビ見ていたんだが、
急に恐怖心が襲ってきて家にさえ居たくなくなった為、急いで車の鍵もって友人宅に向かった。
急に出向いたわりには、快く迎えてくれて夜までそいつの家に居座ってたんだ。
流石に明日バイトだし長いするのに罪悪感もあり礼をいって家に帰る事にした。
家について中に入ると変に家の中の風通しが良くて焦げ臭い。
真っ暗だから見えないし、どうせ近所の誰かが魚でも焦がしたんだろと思って
電気をつけて窓の方をみた。
窓をみてゾッとした。エアコンとその周りの壁が真っ黒でカーテンが半分以上もなくなってた。
網戸に火種がとんだらしく燃えた跡のように大きな穴があった。
気持ち悪くて窓を閉めようと手をかけた瞬間、目の前に紫いろの着物に身をつつみ、
左脚右腕のない女が目見開いてニタニタしながら立っていて思わず小さい悲鳴をあげて尻餅ついた。
満足したかのように笑っていて、俺死ぬかもって思ってたらスッと女は消えた。
暫く恐怖でその場に座り込んだままだった。
後日、エアコンも新しいのを業者に取り付けてもらいカーテンも網戸も新調した。
あの話をしたから、こんな事が起きたのだろうかと考えるも確信がない為偶然だって
思うようになって数週間後、バイト先に行く途中、車内のバックミラーにふと目をやると
紫色の着物を着た女が後部座席に座っており変わらずニタニタと笑っていて
ひって短い悲鳴をあげて視線を前に戻した瞬間、後ろから車に突撃されて全身打撲と
あばら骨折で病院に入院。
突撃された瞬間、ゲタゲタとでかい笑い声を耳にして痛みに耐えられなくて気を失った事を覚えてる。
それ以来なんもないけど
もう誰かに話てはいけない系統の話はしないって思った。
文章へたくそですまん。
読んでくれた人がいたなら、ありがとう。
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