父親とは離婚していたので、
私と姉は母親に引き取られ3人で暮らしていた
母親は保険会社で働いていて、そこで仲良くなった人を
良く家に連れてくる事があったのです
引用元: ・死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?207
Aは30歳ぐらいの女性で、一人暮らしをしていて犬を飼っていた。(犬種は太ったコーギーw)
お互いの仕事が早く片付いた時に家に来るようで、少なくても1週間に1回は必ず来ていました
Aは家に来る時必ず犬も一緒に連れてきていて
なんでも犬を一人で家には置いておけない!とかが理由だったみたい
私は当時、素行が悪かったというか…言ってしまえば不良だったので
飯を食べたら夜から遊びに行く~なんてのがザラだったのですが
母親との関係が悪かった訳でも、喧嘩ばかりという訳でもなかったので
私も2人に混ざってお酒を飲むなんて事もあったりしました。
そんなある日、夜中の2時ぐらいに私のマンションの前で彼女と話をしていたら
因みに、その彼女は家が物凄く近かったので夜中に良く話をしていた
私は夜中に家を出ても怒られなかったんだけど、彼女は違うので何かあったら直に帰れる距離で
警察に見つかってもイイワケが出来る場所(自宅デス!的なw)=私のマンションの前で、
というのが定着した
話を戻すと、話の途中ふと目を向けた先にAが犬を連れて歩いていた
夜中の2時…その日は家にも来てなかったみたいだけど、何かあって家に来たのかなとか思って
声をかけようと思ったけれど、彼女もいたし何か言われたら返そうと思って黙っていたら
私に気がつく様子も無く、マンションの前を普通にスルーして通って行った。
大分驚いたようで、まぁ社会人が夜中の2時に出歩くことは滅多にないですしね。
会社で聞いてみけれど、見間違えじゃないか?なんて事を言われた覚えがある。
そして夜、母親はAにその事を聞いたけど行ってないとの事らしく
Aの家は私の家から車で15分ぐらいの距離にあるので、歩いてとか散歩でとか
まぁ私の家の付近に来ることも無いそうで、見間違えじゃないか?という事で終わった。
その時は私もそう思って気にしていなかったんだけど、それから数日して又Aを見た。
今度は犬(太ったコーギー)もしっかり確認して、Aの顔も確認して声までかけた。
声をかけたことで彼女が、誰?みたいな事を聞いてきたんだと思う、彼女にAの事を
説明しAの方へ目を向けると、 Aが居なくなってた。
彼女曰く、私が声をかけたてもスルー状態だったらしい。その後は私の話を聞いていたので
良く分からないって。
ホテルに泊まっているはずだから、
有り得ないみたいな事を言われたのを覚えている。
それを境に、夜中彼女と話をしている時必ずAが現れた。
彼女も気味悪がって怯えてたし、私も幽霊じゃないか?つうかAの生霊?みたいな感じで怖かった
母親は近くに似た人が住んでて、同じ時間に散歩させてるんじゃない?程度に言っていたし
確かにそっちの方が現実的だったから、私と彼女もそれで納得というか、そう思う事にして
スルーする事にした。
だけど、そのAらしき人物は日を追う毎に行動が変化する事に気がついた。
横目で私の住んでいるマンションを見るようになったと思ったら、マンションを見ながら
歩くようになり 最終的にははマンションの前で立ち止まり、そのまま薄くなっていき消えた
彼女が泣き喚いて大変だったので、とりあえず家に入れて母親に介抱させたw
母親は他所様の女の子をこんな時間に!って怒ってたけど
それどころじゃなく、事の次第を説明
彼女と一緒になってAが消えたAが消えた!って連呼してた覚えがあるけど、
母親は苦笑いしながら眠かったからじゃないの?とかで
信じてくれなかったんだけど、次の日Aにその事を話したらしい。
Aも気味悪がってたらしいけど、そんな覚えは当然無いと言って、半身半疑だった母親と
喧嘩になったらしい。
その喧嘩を境にAが私の家に来ることがなくなって、母親にAは?って聞くと悪口が
飛び出す始末で 私のせいで仲を悪くさせてしまったのかと、少し罪悪感が沸いていた。
しばらくの間、彼女とはマンションの前で話すって事を辞めてたんだけど、上記の消えた!
ってのがあって以来ね。
その事件が記憶の中で薄くなっていって、また夜中に抜け出して話す事が日課になっていた
もうAがマンションの前に現れることもなかったから、やっぱり見間違いとか…夢?ぐらいに思って
彼女と笑いながら話をしていたその日、Aが現れた
彼女は怯え出して、俺も驚いた
何に驚いたかって、様子が以前に見たときは全然違う
犬は居ないし、髪はボサボサで、ブツブツ言って歩いてきた
彼女を庇いながら後ずさりしてたら、Aはマンションの前で止まった
オイオイ、また消えるのかよ!って思ったらマンションの方へ向かって歩いてきた
顔も知らない不審者じゃないし、どうみてもAだから、恐る恐るAに声をかえてみる
私「Aさん?」「おーい」「聞こえてる?」的な事だったと思う、だけど返事は一切無しで、
ブツブツ言ってる それで、私と彼女の前を通る瞬間、手に光るものが見えた
よく見えなかったけど、庖丁の刃先みたいなのが袖口から見えて、「おい!大丈夫かよ?」
って聞いたら Aがこっちみて叫んだ
A「大丈夫じゃないよ!!!!」
顔は引きつってた思うけど、驚いてとりあえず逃げたので、その後は良く分からない。
とりあえず近くのコンビニの前まで逃げたけど、何だか落ち着かなくて仕様が無かったのを覚えてる。
母親と姉が殺される、ってイメージ?良く分からないけどソワソワして、
彼女にAがヤバイ気がするって言ったら。
彼女「良く分からないけど、お母さんの友達なんでしょ?なんで庖丁みたいなの
持って家に来てるの?」
なんて冷静な発言を聞いてて恐ろしくなり、殺されてしまうかもという恐怖が一気に
こみ上げてきた、 彼女の両親に怒られるとか、もうそんなのどうでも良くなって
彼女の家に行って、私の家に電話させて!って言って、彼女の家に行き電話を
かけたら母親が出た。
私「A来てる?A居る?」
母「なんだ、あんたか。ん?何処から電話してるの?」
私「んな事よりAは?Aが家に来たかって言ってんだよおおおおおおおおおおおおおおおお」
母「あんた怖いわね…まだ来てないけど、来るわよ」
私「なんだよそれ…意味ワカラン、来てないのか?来るってんなんだよ」
母「さっきインターフォン鳴って、話があるから家に入れて欲しいって言うけど、
時間が時間だからって断ったのよ」
母「だけどしつこく言ってきてね、様子も変だったし何かあったのかと思って今さっき開けたから、
そろそろ玄関かな?」
私「まだ玄関まで来てないのね?なら絶対入れるな!絶対入れるなよ?
玄関着いてピンポン押してきても無視しろ」
ピーンポーン
母「来たけど、入れるなって何よ?」
私「入れるなあああああああああああああああ、殺されるぞ!!!」
母「は?訳分からないんだけどアンタ大丈夫?」
私「とりあえず…庖丁がある、とりあえず入れるな庖丁があるんだよおおお!」
↑もう、ピンポンなってテンパって私も訳分からずw
ピーンポーン・ピポーン・ピポピポピポ・ピーンポーン・ドンドン!って
母「ほら、待ってるからもう切るわよ」
私「マテ、いやマテ、開けないでお願いだから」
まぁハッキリとした会話は覚えてないけど、こんな感じの問答が続いた。
どうした!どうした!とリビングに来る、親父さんが電話してる私を見て大激怒、
受話器取り上げられて切られる。
それを見て私も大激怒、ゴラァ!な感じで取っ組み合ってたら
彼女「〇〇(私の名前)のお母さんが殺されるかもなんだよお!」
みたいな事を言った瞬間に親父さん静止、顔のじょの母親が
彼女の母親「警察に電話してたの?」
ハッ!として電話をかりて警察に通報、とりあえず俺は彼女の家で事情を説明しながら
ソワソワして待つ
警察が遅いので…殺されたと思って泣きそうになってたら、パトカーの音が聞こえ
彼女の両親+私と彼女で家の前まで行くと丁度Aがマンションから警察に連れられて出来た
そのままパトカーへ乗せられたと同時に私はマンションに向かって走り、オートロックの
マンションだったのだが テンパって鍵突っ込めず、モタモタしてたら母親がマンションの中から
警察に連れられて出てくるのが見えた
その瞬間安心して涙が出た、母親も私の顔を見た瞬間泣いてた。
その後の話になるけど、私との電話が切れた後、玄関の外でAが発狂しだしたそうな。
「出て来い」みたいな事をずーっと叫んでたらしく、コレはヤバイと母親も思い玄関の鍵を
開けることは無かったのだと。
それでも大暴れしているA、同じ階に住んでいた人たちが玄関を出て見ると
Aが両手に庖丁を持って不審者が暴れてる!と思い警察に通報
なので一気に2~3件ぐらい警察への通報が殺到したらしく、警察もチャリマツではなく、
パトカーで出撃したんだろうと思うw
分からない事は沢山ある…
前から見ていたマンションの前をウロつくAはA本人だったと確信して
警察の事情聴取の時に前からAがうろついてたと話したけど
A曰くそんな事はしてないとの事だったらしい、無意識で?とか夢遊病?的な精神障害も
考えられるからと
警察が調べたらしいけど、Aは正常だったらしい。それもそれで怖いけど…
最初から母親を殺したくて、その想いが?マンションの前をウロウロさせた?とか、
まぁよく分からない
動機も不明…母親も確かに仲は悪くなっていたけど心当たりにないらしい。