【ゾッとする話】逃れられない隣の女

引っ越して気持ちが落ち着いたので書く　長い、すまん
16年前、学生の自分はアパートに住んでて、
住んでまもなく苦情の手紙をポストに入れられた

内容は当時の彼女（今は嫁）とのｾｸﾛｽの声がうるさい、とか悪意ある手紙だった
隣か階下なんだろうなと鬱になった
彼女部屋に呼ぶ時も騒音に注意してたが手紙は何通も来た
内容も段々ひどくなっていて、明らかに盗み聞きしたようなことまで書いてあった
だけど引越しは考えなかった、金なかったし、親に迷惑かけたくなかったし
その後、部屋のドアに汚物の入った袋を下げられ、管理会社に連絡。
近所トラブルだと思われたみたいで、学生だったし、軽薄そうにみえたんだろう、
逆にたしなめられたくらいで、頭にきて俺は近所のコンビニでバイトして
引越し費用を作ろうと思った
手紙の内容から絶対に両隣どちらかだと思った（階下は考えなかった、
話筒抜けになるともおもえなかったから）
おそらく向かって右の中年女性だと思っていた、挨拶しても無視されるし
左は水商売風の女だった

ある日バイト先のコンビニで作業していると、女が声をかけてきた
見覚えがないな、と思ったら、スッピンの隣の水商売女だった
「帯状疱疹になってしまって仕事もいけない、スッピンで恥ずかしいけど買い物はしないと」
とか言い、患部を見せてきた　変な女だなと思ったが女の知り合いが出来てうれしかった
それで部屋に帰るときとか出るときとか挨拶しあうように
意識したら隣の女は結構会ってたんだな、と思ったりした

で、そのうち部屋に女が遊びに来るようになり、自分はその女とも関係もってしまった
部屋への嫌がらせはなくなったので引越しも忘れてた
だが、だんだん女が縛りきつくなって、彼女にもバレて修羅場になった
それで考えて女にこういう関係はやめよう、と告げた
その部屋にいるのも気まずいので彼女の部屋に入り浸ってた
就職近くなって、引越し資金もたまり、自分の部屋に帰り片付けしてた
疲れて横になってたら外も部屋の中も暗くなって、
その中でボーっとしてた　視界の隅にチラっと光が見えて、？？と思った

あれ？と思ったら光は消えて、自分はそこを確認した
押入れのふすまを外して中を棚に使っていたんだが、そこに２センチくらいの穴が空いていた
もっと調べると服とか本とか積んだ隙間にも、６箇所も穴が
壁の向こうは女の部屋だった　こっちから隙間を覗いてやった
なにも見えなかったので目を離すと同時にその穴から棒が突き出てきた
頭にきて、すぐに警察を呼んだ

警察が二人来て部屋を見てもらって女の部屋にも行った
女はとぼけていた、前に付き合っていたのでそんなこと言うんだとかなんとか
穴のことも「知らない」と一点張り
穴あけたときに壁のクズとか出そうだけど、俺の部屋に来ていたときに
すでに片付けていたんかもしれない　女がやったと決定できなかった

気持ち悪くなって自分はそこから彼女の部屋にずっといた
引越しも友人たちに事情を話し荷物を出してもらった
卒業近い頃、同級生の男が俺にこえかけてきた
その友人は辞めた自分の代わりにコンビニに入っていた
隣の女のことは数人の友人は知っていたが、声かけてきた友人は含まれていなかった
「○○さん、お前に会いたいって言ってたよ」
適当にはぐらかしていた　数日後に真剣な口調で
「妊娠したって言ってた、どうするの」と　これも嘘だろうと聞き流した
それから少したって、その友人は、隣の女に殺された
友人の部屋で　大騒ぎになって駆けつけた人の目の前だったので現行犯だった

そこで今までの事を警察に話して、手紙とか汚物とか壁の穴とか、
女の部屋も見た、家具が何もなかった　少なくとも１年、隣に住んでいる
気配はいつもしていたのに
女の部屋から俺宛の郵便物が出てきた　殺された同級生の郵便物も
他にも他人から盗んだものが色々あったと聞いた
この事件で俺は精神的に不安定になり就職も逃し実家にいた
でも付き合ってた彼女が妊娠して、結果それが自分のやる気になって立ち直った

それで、半年前まで普通に暮らしていた
息子に彼女が出来た、同じ塾の子だった　写メ見せてもらった
あの隣の女に生き写しだった　ぞっとした
いきなり根堀はほり聞けないから普通の会話のふりで色々聞きだした
家庭が複雑で母親とは離れて暮らしていた
その子は養女として今の家庭で育てられたが実の母親ともここ数年は会っている
興信所も頼んだ、素性が知りたかったから
ありえない、と思ってても気が狂いそうになった
妊娠した、っていってた、いまさらそのことばかり考えた
興信所もわからなかった　ずっと悩んだ
息子の彼女は携帯に出ないと家に時間を考えず電話してきたり
「いない」と言っているのに家に来て確認するようになったりして手に余した
悩んだ挙句、俺は会社をリストラされた、という事にして退職した
無理やりに家族３人で遠くに引っ越した
息子だけはいまの中学を卒業させるのに親戚の家から通わせた
高校は無理してはいったところだが申し訳ないが転校させる
距離を持てば、あの娘とも切れるだろう、それだけが願い

長文すまんでした