引用元: ・死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?289
以上が当時の話。
その後、中学の研究発表会でたまたま調べることになった郷土史を調べて愕然とした。
あのセミナーハウスのある町なんだけど、
太平洋戦争末期に外国人労働者が炭鉱などで不当労働させられたために蜂起が起こり、
その際に官警などによる弾圧で多くの犠牲者を出した土地らしい。
しかも、誰かの母親が言っていた「強制労働で使ってた宿舎」ってのもどうやら嘘ではないらしかった。
さらに数年前、ミニバス部での同窓会があって当時の連中と会う機会があり、Aの話題になった。
Aは俺らが中学2年ぐらいのときに目が覚めたこと、
その後1年で無事退院したこと、
しかしさらに数年後、行方不明になったことを、
地元に残ってる連中は小学校のときの監督に聞いたそうだ。
Bの知ってる『そうぶんぜ』は、ネットで見かけた内容と酷似していたとのこと。
(出てくるのが建物は寺とか、人物は坊さんとか婆さんの方)
炭鉱とか警察官とかそういう内容ではなかったらしい。
しかもB本人は記憶が違っているのか、話したのは普通によく聞く話の方で、
炭鉱とかそういう話はしたつもりがないとのこと。
Bの記憶と俺らが実際に聞いた話が食い違ってることや、
あのセミナーハウスが過去に陰惨な事件の舞台だったことを考えると、
今ではAが喋っていた言葉が殺された外国人の国の言葉だったんじゃないかと思えてきて仕方ない。
少なくとも一つ言えるのは、
架空の恐怖話でも環境や状況が噛み合ってしまうと本物になってしまうんじゃないかと思っている。
お前らが体験した人に言っても信じてもらえない実話ってある?
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