ふと階段の方に目をやると当時の私よりちょっと年上くらいの女の子がおいでおいでをしていたので、そちらへ行こうとすると母から止められました。
「でもおいでってしてるし…」
と言い訳すると、怒る母。
母の友達も怒り、母はその友達に何回も謝っていました。
「でもおいでってしてるし…」
と言い訳すると、怒る母。
母の友達も怒り、母はその友達に何回も謝っていました。
先日、そのことをふと思いだして
「たしかに人の家で勝手に動いて言い訳して悪かったけど、あの怒るときの迫力はすごく怖かったなぁ。お母さんが怒ることってほとんど無いし。」
と話したら、母は嫌そうな顔をして次のようなことを話してくれました。
「あの家に女の子はいないんだよ。昔はいたんだけど病気で死んでるんだよ、あんたが見た8年前にね。友達から『子どもにその話して、その子どもが面白がって言い出した』と思われてあの時は大変だったんだから。」
母と友達はなんとか仲直りしたらしいけど、あの女の子が幽霊だったかもしれないということよりも、母と友達の関係を壊してしまったのが怖い。