奇妙な話

【奇妙な話】時間が進んでいた

9: 本当にあった怖い名無し 2015/07/23(木) 17:51:47.45 ID:w/CjxO0A0.net
tokei

小学生のとき夏休みに兄と祖父母の家に泊まりに行ったんだ

 

そんで田舎にありがちというか12時前に昼食食ってさて何したもんかと思ってると兄に「墓地行って探検しようぜ」と言われた
行きに祖父母の車に乗せてもらったんだがそのとき車の窓から墓地が見えたらしい
そこに行こうと言うんだ
時間も早かったし探検という言葉に惹かれたんだな、まあ怖くないだろと思って行くことになったんだ
30分くらい寄り道しつつ歩いてたらその墓地に到着した
墓場に白い服の眼鏡の女性がいたくらいで他には誰もおらず、その女性ともすれ違いになってその墓地には俺たち二人しかいなかった
さすがにちょっと怖いなと思ったけど兄もいたし上を見ると太陽も昇っている、あちいあと思ってるとその怖さも忘れた

一つ一つ墓石を見てってこの名前俺のクラスにいるとかそんなことを言ってると兄がふいに立ち止まった
どうした?と思って兄の視線のほうを見るとただの墓石
何かあるのかと思いきいてみると「見てみろ」と兄は言った
見てみろと言われてもただの墓石だ、普通に死んだ人の名前とかが刻まれてるだけのただの墓石
しかし兄は「隣も見てみろ」と言う
隣の墓石を見て俺は驚いた
いや、その墓石もただの墓石なのだが、どうもさっきの墓石と全く同じことが刻まれていたんだ
いやいやと思うと間髪入れずに兄は「もう一つ」と言ってもう隣の墓石を見やった
冗談だろと言おうとして兄のほうを向いてもっと驚いた
陽が沈みかけていた
12時に家を出ていくら長くみつもっても1時間くらいしかまだ経っていないのにだ

俺はビビッてかたまった
兄もしばらく変な顔をしていたがどうやら気づいたようで「帰ろう」と小さな声で言った
俺の腕を引いてさっきの墓石を気にするかのような足取りでゆっくり出口へ向かう
そしてその墓地を出た瞬間俺の腕を引いたままものすごいスピードで走った
そしてそのまま祖父母の家に滑り込んだ
玄関にいた祖母に何か声をかけられたが無言で二階にある自分たちが使わせてもらってる部屋に突撃した
ふと部屋にかけられた時計を見ると針は7時前を指していた

俺はビビッてそれから墓地が視界に入るだけでもドキドキするようになった
今でもあまり墓石を良く見るのが好きじゃない

 

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