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【怖い話】大学の研究室で帰りが遅くなった時の話

563: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/11/16(日) 21:43:07.18

教授から聞いた,前に働いていた大学での話

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563: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/11/16(日) 21:43:07.18

教授から聞いた,前に働いていた大学での話

仕事柄夜中まで残ることが多く,その日も夜遅くまで学生の研究に付き合っていたらしい
片付けが終わって帰ろうとしたころには,もう夜中の1時頃だったそうだ
遅い時間だったので,学生を先に帰らせて,研究の施錠は教授がすることにしたんだと
研究室も施錠し,自室の鍵を閉めていると,後ろから
「教授・・・」と呼ばれたらしい
先に帰らせた学生が戻ってきたのだと思い,
「どうした,忘れ物か?」と声の方へ振り返ると,誰も居なかった
不思議に思っていると,教授の携帯電話が鳴った
電話は公衆電話からだった
『虫の知らせか』
と思いつつ,さっきまで一緒にいた学生からだ,と思い電話に出た
「もしもし,◯◯か?」
「あれ,教授,どうして分かったんですか?」
何か違和感を感じたが,教授はあまり気にせず続けた
「いや,なんとなくそんな気がしただけだ」
「さすがですね!」
「で,どうしたんだ?」
「私,携帯をおいて行っちゃったかもしれないんです,確認だけしてもらってもいいですか?そこにあるならそれでいいんですけど・・・」
教授をこき使うなんてとんでもないヤツだ,と思いつつも携帯電話を探してやることにした
「で,どのあたりなんだ?」
「多分研究室だと思います!すみません,鍵を開けてもらえますか?」
「ああ,鍵はまだ持っているから問題無い」
「よかったです」

 

564: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/11/16(日) 21:45:46.21

続き

教授は研究室のドアの前に立ち,ポケットに入れた鍵を手探りで探した
「で,どのあたりなんだ?」
「机の引き出しだと思います」
教授は鍵を見つけ,鍵穴に差し込んだ。途端,背筋に寒気が走り,嫌な予感がした
「教授,はやく開けてくださいよ」
「・・・ああ」
教授は少し考えた後,鍵は開けずにそのまま抜き,ドアを揺らして音を立ててみた
電話の相手に聞こえるくらい大きな音が鳴ったはずだ
「今研究室に入ったよ,どの机の引き出しだ?」
「・・・まだ開いてませんよ」
「いいや,開けて入ったよ,今君の実験デスクの前だ」
「早く開けてくださいよ」
「右の引き出しを開けたよ,君の携帯電話を見つけた」
「だから早く開けてくださいよ」
「君は生協の公衆電話の所かい?」
「開けろって言ってんだろ」
「君は誰だ?」
「・・・・・・」
「今どこに居るんだい?」
「・・・・・・あんたの目の前だよ!」
電話口から,学生の声とは明らかに違う,低い声が響いた
そして途端,研究室のドアが激しく揺れた
目の前でドアはドンドンと大きな音が鳴り響き,廊下中に音が響いている
「出せ,出せ,出せ,出せ,出せ,出せ出せ出せ出せ出せ・・・」
携帯電話から聞こえる声は,呪いのように同じ言葉を繰り返した
マズイと思った教授は電話を切り,研究室を後にし,一目散に家まで帰った

電話での違和感は,教授の呼び方だったらしい。その学生はいつも教授のことを『先生』と呼んでいた
後日,昨夜遅くまで一緒に残っていた生徒に聞いてみたところ,
「そんな電話してませんよ,第一,先生にそんな失礼なこと頼みません」とのこと

 

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