怖い話

【不気味な話】お稲荷さんのところに立つ女

375: 2013/12/25(水) 01:21:34.33 ID:Hb5a5QZh0

20140427a
 

冬のある日、緊急の出勤で午前四時に会社の近くを歩いた。
途中緩いS字カーブの道に差し掛かった。

ちょっと坂になっててね。両側が林で、あとポツポツ家って感じ。
坂の始め、道の脇に小さいお稲荷さんがあった。
社の周りに旗が二本立ってたが、その片方がやたら風に揺れていた。
あっ旗の位置が高いんだな、でも何でだろう、と思ったら、女が立って旗持ってた。
半袖にツナギみたいなの着て、無表情で前を見つめてる女だった。
かなりビビったがその場はシカトした。
坂を登って神社がカーブで見えなくなった頃、道の真ん中に変なものが落ちていた。

376: 2013/12/25(水) 01:24:51.98 ID:Hb5a5QZh0
ごつごつした小さな山で、上から黄色いシーツが掛けてあった。

うわキモ・・・と思い避けて通ろうとしたが、
シーツに黒いシミの筋が走っているのを見てちょっと早足になってしまった。
その時、後ろから小走りの足音が聞こえた。
俺はなんとなく「あの女か?」と感じ、こう考えた。

これで足止めして襲う変質者なのか?
走って逃げようにも俺は足が遅いしな。
相手は小柄なおばさんだしビビる必要もないかもしれない。
それにこれ計画的だな。悪戯だとしても最低だ、腹が立ってきた。

377: 2013/12/25(水) 01:27:14.49 ID:Hb5a5QZh0
で、申し訳なかったけども、すぐ横の住宅の門を潜って、門を閉め、
庭先のその場で110をダイヤルした。
それと同時にやってきたのはやはり女だった。
でもなんか、その女、違うんだよね。
服も背格好もさっきと同じなのに、両腕の肘から先がなかった。
その腕を案山子みたいに張って、ジョギングのように例の黄色いシーツの周りを
ぐるっと一周した。
そこで正面から俺と目が合った。

378: 2013/12/25(水) 01:29:19.83 ID:Hb5a5QZh0
女は短い髪で、目も口も小さかった。どちらかといえばお品の宜しい目鼻立ちだった。
でも顔の皮がだるんだるんだった。そんで厚化粧だったと思う。
俺を見た女は動くのをやめた。頭二つ分くらいの距離しかない。
俺も止まってた。なんか混乱してたし、動いたら駄目な気がした。
しばらく睨み合った後、女は少し前屈みになって、首を上下しながら元の道を戻っていった。
俺はまだ動けなかった。
女がカーブを曲がる直前、またこっちを見ているのがギリギリ視界の端で分かった。

379: 2013/12/25(水) 01:32:03.50 ID:Hb5a5QZh0
それがまた何分か経って、完全に女の気配が消えてから「はああぁっ」って息だけの悲鳴が出た。
携帯を持ち直して改めて通報した。
その場に巡査二人が来てくれて、一人が派出所まで付き添ってくれてる間もう一人が現場に残った。
後で聞いたら、落ちてたのは犬の死体だって。
女は捕まらなかった。たぶん近所の人じゃないらしい。
この出来事のせいでその土地に居辛くなったし、俺は会社を辞めて上京した。

★当サイトの最新情報&過去記事がいつでも知ることが出来る、「2ちゃんねるこわーい話まとめ」のアンドロイド版アプリが遂に完成しました!↓↓



【都市伝説】腕章の少年

【不気味な話】体育座りの人

【奇妙な話】あの時ボタンを押していたら・・・

【オカルト体験談】仲良くなってはいけない「キャッシャ」

【ゾッとする話】レンタルビデオ

【怖い話】航空自衛隊の隊舎に住んでいた時の話

【恐怖体験談】変死した友人

【恐怖体験談】変死した友人

【2chの怖い話】「時が止まる場所」←おすすめ記事

【閲覧注意】いじめられっ子の復讐 -サンドイッチをカツアゲしたら・・・

【ゾッとする話】妹の友達

【怖い話】「見える人」が部下だった時の話

【後味の悪い話】電話受信のバイトをしてたんだが・・・

【ゾッとする話】消えた「トンじい」

【怖い話】洒落にならなかった「リスカ事件」

【ゾッとする話】窓から覗く男

【ゾッとする話】ハサミを持った女が・・・

【オカルト】ホントにやばい幽霊は・・・

【恐怖体験談】心霊スポットに行った友人が帰ってきたんだけど・・・
 

-怖い話
-

Copyright© 2ちゃんねるのこわーい話まとめ|怖い話・都市伝説まとめ , 2024 All Rights Reserved.