怖い話

【ゾッとする話】合コンで話した怪談話

773: >>771 2009/04/21 23:15:49 ID:Cby9Ydqv0

20131211e

 

今のところ誰もメインで書き込んでなさそうなので、
長くなりそうだけど、書き込んでみる。

これは去年の夏の話。
男友達の企画で、合コンをやる事になった。

引用元: 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?210

当時俺達は30歳手前で、男3人。
集まった女性も20代後半で、皆落ち着いた感じ。

初めまして~などと挨拶しながら近くの居酒屋へ入る。

774: >>771 2009/04/21 23:20:25 ID:Cby9Ydqv0
会話もそこそこに盛り上がり、というかかなり当たりの合コンだったと思う。
10時過ぎになり、友達の家で全員で飲み直そうという話になる。

俺はというと、その中の一人を結構気に入っていた。
エスニック風なロングヘアーの、いい雰囲気を持った子だった。
なので、もう少し話したいのもあり、
友人宅への移動に大いに喜んだ。

材料等を買い集め、支度が整ったのが11時前。
2次会が始まった。

777: >>771 2009/04/21 23:27:02 ID:Cby9Ydqv0
友人宅は、1LDKという広さで、
多少であれば夜中でも話していて迷惑にならない立地だったので、
飲み屋でのテンションを維持しつつ、
時刻が1時にさしかかろうという時間帯だった。

友人(家主ではない)が、
「丑三つ時まで、百物語風で怖い話を話さない?」
と言い出した。

夏の定番と言えば怖い話。
気後れしながらも、全員でやる事になった。

蝋燭なんて何で買ったのか疑問だったが、
つまりはこういう事だったのか。
と、一人納得していた。

780: >>771 2009/04/21 23:32:43 ID:Cby9Ydqv0
俺は怖い話というのは、9割が作り話だと思っている。
残りの1割は、どうにも説明がつかないが、
実は別に心霊現象ではなく、雰囲気に呑まれ、
心霊現象だと勘違いしてしまう例。

だが、その中でも多分だけど、本当に説明のつかない事例があると思う。

一つ、また一つと話す友人達、女性達の話は、
まさしく前者の話だったと思う。

そうして、俺の番が回ってきた。

781: >>771 2009/04/21 23:37:10 ID:Cby9Ydqv0
俺には、小学生の低学年の頃、とても仲の良い二人の友人がいた。
一人を「ヤッちゃん」
一人を「ヨシ君」と言い、
ヤッちゃんは同い年で、ヨシ君は2歳年上だった。

家も近所で、毎日のヨシ君の家で遊び、
ヨシ君の家の人は仕事で出ている事が多く、
毎回お菓子を貰って帰っては、親に怒られた。

だけど当時の3人は本当に仲良しで、
外に出れば、子供特有の感覚で、新しい遊びを探し出した。

782: >>771 2009/04/21 23:43:05 ID:Cby9Ydqv0
あえて地名を出すが、
千葉県市川市の某所に、さびれた神社がある。

その神社を中央にして、500mくらいの直線の出入り口があり、
ヨシ君宅から遠い出口付近に、
廃屋となった建物があった。

当時の少年達の間では、その家の話は禁忌とされていて、
「近づくと呪われる」
「白い服を着た女の霊が出る」
などと、今思うとバカらしい噂がたっていた。

でも実際そこに足を踏み入れたつわものも数多く、
勇気を示す場としても、有名な場所だった。

783: >>771 2009/04/21 23:47:53 ID:Cby9Ydqv0
誰が言い出したか覚えてないが、いつのまにか、
俺達はその廃屋へ行って、勇気を示さなければならない。
という話になっていた。
もちろん3人の間だけでの話だ。

そして某日、そこに俺達は足を運んだ。
恐怖と、子供特有の高揚があったと思う。
とにかくドキドキしていた。

その廃屋は、周囲が全て雑草で覆われていて、
整理されていればかなりの広さの庭があったのではないかと思う。
そして、その庭の周りは、大きな木で囲われていた。

784: >>771 2009/04/21 23:50:56 ID:Cby9Ydqv0
誰から入ったかは覚えていない。
何しろドアがついていなかった。

覚えているのは、ヤッちゃんがやたらと怖がって泣いていたのと、
異常に古そうな新聞紙が散乱している一部屋があった事。
そしてヨシ君が蒼白な顔で、
「もう帰ろう」と言い出した事。

ヨシ君は年長者だったので、3人のリーダーだった。
そうして初めての探検は終わり、
泣き止まぬヤッちゃんの手を引いて、俺達は家へと帰った。

785: >>771 2009/04/21 23:54:15 ID:Cby9Ydqv0
その時泣きじゃくっていたヤッちゃんを、
俺達は「弱虫」というレッテルを貼ってからかった。

だからだと思う。
ヤッちゃんはもう一度あの廃屋へ行きたいと言い出したのだ。

俺はその日に限って従兄弟が家に来ていて、
参加する事が出来なかった。
怖かったのもあったので、参加出来ない事を喜んでいたと思う。

事件が起きたのは、その日だった。

786: >>771 2009/04/22 00:03:17 ID:KMxNK4X00
その廃屋で、ヤッちゃんの母親が自殺した。
首吊り自殺だった。

目撃したのはヤッちゃんとヨシくんの二人。
俺が参加していれば、3人になっていただろう。

とにかく、どうやって対応したのかは分からないが、
警察やらが集まり、結構な大騒ぎになった。

正直、その話を聞いたのは翌々日くらいだったと思う。
その廃屋と俺の家が少し離れていたのもあって、
パトカーのサイレンが鳴り響いていた記憶が無い。
夏休みという事もあり、噂話が届かなかった。

787: >>771 2009/04/22 00:09:01 ID:KMxNK4X00
それ以来、当然というか、ヤッちゃんと顔を合わせなくなった。
俺はヨシ君と二人で遊んでいたが、
段々気まずくなり、少しずつ遊ぶ回数が減っていた。

夏休みが終わり、学校が始まったが、
ヤッちゃんは登校してこなかった。
その頃にはもう噂は広まりきっていて、
ヤッちゃんが登校しない理由は、
暗黙の了解で誰も触れる事をしないようになっていた。

俺は毎朝ヨシ君とヤッちゃんと3人で登校していたので、
それからはヨシ君と2人で登校する事になった。
取り除けないしこりを持ちながらも、
俺達は精一杯楽しくなるよう、登校していたと思う。

だが、ある日突然、ヨシ君が変わった。

788: >>771 2009/04/22 00:15:21 ID:KMxNK4X00
登校の待ち合わせ場所に行くと、
下を向いて俺を待つヨシ君。

「おはよう」と言っても、返事は無く、
「どうしたの?」と言っても、返事は無い。
だが、以前と同じように登校する。
変わったのは、口数が異常に減った事。

先の事件が関係しているのではないか。
と思うのは、子供でも間違いなく感づく。
俺はしつこく彼に詰め寄った。

何があったのか
ヤッちゃんが関係しているのか
あの廃屋が関係しているのか

しまいには、話してくれないなら絶交する。などと、
なんとも惨い事も言った。

するとしばらくして、彼がぽつりぽつりと話し始めた。

789: >>771 2009/04/22 00:22:28 ID:KMxNK4X00
ここから先は俺にも真実のほどは分からない。
だが、ヨシ君がこう語った。

先日彼は、ヤッちゃんの姉と同行した。
姉はヨシ君と同い年で、彼女からの願いで、
あの廃屋へ連れて行ったのだという。

だが、彼女は少し知恵遅れ的な様子で、
事の重大さは分かっていなかったのではないかと思うが、
とにかく2人で廃屋へ行ったのだと言う。

そして扉の無い玄関をくぐると、ヤッちゃんがいたらしい。
天井を見上げたまま、
「アーーーーーーーーーーーーーーー」
と気の抜けた声を出し、
その視線の先には、ヤッちゃんの母親がいたと言う。

当然すでに現場にヤッちゃんの母親の遺体があるわけもなく、
今起きている状況の異常さに、ヨシ君は逃げ出そうとした。
だが、後ろにいたヤッちゃんの姉がヨシ君の手を引っ張り、

「誰にも言っちゃ駄目だよ」
と言ったらしい。

791: >>771 2009/04/22 00:26:15 ID:KMxNK4X00
誰にも言ってはいけない話を俺にしてしまった。
俺が絶交するなどと言ったばかりに。

そして全て話したヨシ君は泣きじゃくって、
「どうしよう どうしよう」と喚いた。

俺はどうする事も出来ず、
ひどい事をしたと思うが、家へと逃げ帰った。

登校拒否児となってしまったヤッちゃんは、
どこかへ転校してしまい、それ以来会っていない。

そうしてヨシ君とヤッちゃんとの関係は、
一気に疎遠になってしまった。

それから数年がたち、俺が高校生になってしばらくした頃だった。
久しぶりに、ヨシ君から電話があったのだ。

795: >>771 2009/04/22 00:36:32 ID:KMxNK4X00
小学校低学年の時から数えて、
もう何年も話していないので、何を話していいか分からない相手だ。

久しぶり。と挨拶して以降、会話が続かない。
そうこうしていると、ヨシ君が切り出した。

「この間さ。マリちゃんから電話があったんだ。」

俺は何のことか全く分からなかったが、
記憶を総動員し、マリちゃんがヤッちゃんの姉だという事を思い出した。
そしてヨシ君は続ける。

「前話した空き家の事を覚えてる?
 マリちゃんが○○ちゃん(俺の名前)にあの事を話したのを怒ってるんだ」
という。

つまり、彼女は何故か、ヨシ君が俺に、
廃屋で体験した話をした事を知っていて、
誰にも言っちゃ駄目だと言ったのに話したのを怒っていると言う。

「どうしたらいいかな?マリちゃんが怒っているんだ。
 俺、マリちゃんに言わないでって言われたのに。
 どうしたらいいかな?」

何度も何度も、壊れたテープレコーダーのように繰り返すヨシ君。
俺は怖くなって電話を切った。
二度とヨシ君からは電話はかかってくる事は無くなった。

何故かと言うと、その後しばらくして、
ヨシ君は猟銃で頭を撃って自殺したからだ。

796: >>771 2009/04/22 00:38:27 ID:KMxNK4X00
何故猟銃を所持したいたかは分からないが、
うちの親の話によると、ヨシ君の親が趣味で猟をしていて、
それでその猟銃を使ったのだと言う。

そうして、俺の中での○○神社廃屋事件は幕を閉じた。

797: >>771 2009/04/22 00:41:41 ID:KMxNK4X00
話し終えて蝋燭の火を消すと、
2時を回っていて、1週して友人が新しい怖い話を始めた。

そうやって10個程度の怖い話を終え、
百物語風の怪談肝試しは終わり、
最後の蝋燭が消された。

だからと言って、漆黒の部屋で何かが起きたわけでもなく、
男女3人ずつの部屋でエロスな出来事が起きたわけでもない。

全員が節度を守り、理性を保って、
明け方まで眠い目をこすって起き続け、
俺はお目当ての子をどうにか送るという状況に漕ぎ着けた。

798: >>771 2009/04/22 00:47:25 ID:KMxNK4X00
2人でタクシーに乗り、彼女の家の近くまで到着し、タクシーを降りる。
すると彼女が、
「少し話したい事があるから」
と言い出した。

俺は大きな期待で胸が跳ねたが、
彼女の話したい事は、俺が意図する事とは全く別だった。

しばらく押し黙ったままでいた彼女は、
「さっきの怖い話の事だけど・・・」
と切り出した。
俺は怖い話の事などすっかり忘れていたので、
拍子抜けして、
「ああ、それがどうしたの?」
などと聞き返した。

すると彼女は、
「あの話、嘘でしょ?」
と言ってきた。

799: >>771 2009/04/22 00:50:01 ID:KMxNK4X00
実はさっきまで書き込んでいた話は、
9割が作り話だ。

ヤッちゃんの両親は健在だし、
お姉さんはちょっと変だけど元気だ。

廃屋があったのは本当だが、
そこで何かが起きたわけじゃない。
新聞紙の散乱する部屋があったが、
結局何も起きず、
現在は取り壊され、ただの空き家になっている。

だが、唯一つ本当のことがある。
それはヨシ君が猟銃で自殺したという事だ。

そして問題なのは、
何故彼女がその話が嘘だと見抜いたのかという事だ。

803: >>771 2009/04/22 01:06:17 ID:KMxNK4X00
俺は恐怖しながらも彼女の裏を取ろうと、
ヨシ君の特徴を聞いてみる。

が、彼女の話す特徴は、ヨシ君の特徴とピタリと合う。
メガネで、太めで、天パーで、
鼻の横に大きなホクロ、垂れ下がった目。

まだあったと思うが、
ヨシ君を直接知っていたという可能性を抜けば、
彼女の言う事が本当だと言う事になる。

>>801
逆。
俺がその話を知っていて、それを改造して話した。
その話怖いよね。

802: >>771 2009/04/22 01:01:48 ID:KMxNK4X00
俺は動揺にながらも、
「なんで分かったの?
 俺嘘つくの下手だからかなぁ?」

などと笑うと、彼女は真面目な顔で、
「あの話、二度としない方がいいよ」
と言う。

何か気迫のようなものに気圧されたのかも知れない。
俺が何も言えずにいると彼女は続ける。

「○○君(俺)が話している間ずっと、
 ○○君の後ろで『嘘つき。嘘つき』って言っている人がいたの。気づかなかった?
 ちょっと太めで天然パーマの子。あれがヨシ君でしょ?
 彼、怒ってたからもう二度と話さない方がいいよ」

804: >>771 2009/04/22 01:10:40 ID:KMxNK4X00
もう春だから、もうすぐ1年になる。
それまで誰にもこの話は話さなかったのだが、
2chで書き込んでみた。

ヨシ君は怒っているだろうか?
俺の身に何か起きるのだろうか?

現在仕事も何もかもうまく行かず、
自暴自棄になって書き込んでみた。

何か起きたならそれはそれでもうどうでもいい。
死ぬんだったら、ありえない現象を見てから死にたい。
もうどうでもいい。

信じる信じないは任せるけど、
本当の話です。

何か起きたらここに書き込むよ。
書き込めたら。だけど。

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