奇妙な話

【奇妙な話】石垣を守るヘビ

84: 本当にあった怖い名無し 2009/07/21(火) 22:25:49 ID:XdI2wl8ZO

俺が小学生低学年の頃の話。
俺の地元はど田舎で、学校から家まで一時間くらい歩いて通ってた(チャリは道が狭くて危ないので乗らなかった)

引用元: 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?218

その通学路の途中に何ていうか、石をいくつも積み重ねた石垣みたいなものがあった。
高さは大人の人の肩くらいで苔が生えてて、道から外れた薄暗い草むらの中にひっそりと佇んでいた。
俺はちょっと不気味なのと、延び放題の草むらの中にわざわざ入っていく必要もないのとで、そこには決して近付かなかった。
だがある日、帰りながら振り回してた給食袋(だったと思う)がすっぽ抜けて、その石垣のそばに落ちた。
俺は「あ~草で足切ったらやだな」とか考えながら草むらをかきわけて石垣のそばまで近付いた。
で、給食袋を見つけて掴んだ所で、視界の端に何か赤いものが見えた。
それは石垣の上にいた。
50センチくらいの真っ赤な体の蛇がこっちを見ていた。
本当に鮮やかな赤で、イチゴみたいな色をしていた。

俺がびっくりして固まっていると、蛇がゆっくりと鎌首をもたげた。
ビビった俺は、とっさに鞄の中にあった給食のパンをちぎって投げた。
餌を与えれば俺から興味がそがれると思っだな。蛇がパン食うわけなかろうに。
蛇は一瞬だけパンを見た後、ゆっくりした動きで石垣の中に消えていった。

俺は急いで家に帰り母ちゃんにそのことを話したが、まともに取り合ってもらえなかった。
「本当だって!」と騒いでいると、爺ちゃんが現れたので蛇のことを話したら、とても驚いていた。
何でも爺ちゃんも子供の頃に全く同じ場所でそいつを見たらしい。
ということは、あれは逃げたペットではなく、ずっとあそこにいることになる。
爺ちゃんいわく、「あれは蛇の神様だ。食べ物をあげたのはよかった。もしかしたら守ってくれるかもしれん」と。

後日友達と探しに行ったが、結局見つけることはできず、俺は嘘つき呼ばわりされた……。
未だにあれは何だったのか分からない。

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