【２ちゃんねるの怖い話】テレビのリモコンがなくなった【創作】

ここではいとこをA子、友達をB子としよう。
A子はどこにでもいる普通のOL、B子はコンビニで働いていた。

居酒屋で飲んだ後、終電を逃したA子はB子の家に泊まることにした。
タクシーだと2万円はゆうにかかる。

今日の木曜洋画劇場はお目当ての映画が上映ということで、2人で家に帰ってテレビを見ようとしたら、
普段テーブルの上に置いてあるテレビのリモコンがない。

「あれ、今朝出かける時ここ置いたんだけど」とリモコンを探し始めた。

しばらく、探してみたけどどこにもない。

もしかしたら今朝急いでたから、蹴飛ばしてベットの下かも。

そう思った彼女は、ベットのそばにかがみこんで手探りで探し始めた。
やっぱり、リモコンはそこにはない。

しばらく暗くてよく見えなかったので、目を凝らしてみるとおおよそ想像できない光景がそこにあった。

なんと、そこには、人が仰向けの状態で横たわっていた。
顔の位置くらいのところで両手に包丁を握り締めて、横顔しか見えないが、腕の太さや血管から間違いなく男。

幸い、目は合わなかった様だ。そして男はかすかに震えているように見えた。

ここで過剰な反応だけはまずい、と感じたA子は、「ないなあ」と何もなかったように体を起こそうとしたが、
恐怖のあまり、体が動かない。

「ちょっと、B子包丁どこー？」

台所からA子が絶望的な一言を投げかけた。

男の体がピクリと動いたのがB子に見えた。
男はゆっくりと体を右に倒したその時、B子は驚愕した。

その男はコンビニの常連客で、個人的にB子が快く思ってない客だった。
お釣りを渡す時も、なるべく触りたくないタイプだったらしい。

男が口を開いた。

「面白い映画あるから、今度の土曜に観にいこう。」