【少し怖い話】こんなドライブ絶対にいやだぁー

53: 本当にあった怖い名無し 2017/06/21(水) 21:12:32.47 ID:

ある日友人と二人でドライブをしていた時の出来事。

その日は二人共暇を持て余し気味で、
特にあてもなくブラブラとしていた。
夕日はすでに沈みかけ、そろそろ寒さのキツイ季節であることも手伝い、
もう今日は帰るかと夕闇の中、家路の途についていた。

 

10: 本当にあった怖い名無し 11:53:10 ID:2OFw7Ibf0

 

 

54: 本当にあった怖い名無し 2017/06/21(水) 21:16:02.27 ID:

途中で友人が、この道のほうが早いと海に面する道路に出た。
俗に言う、湾岸道路ってやつだ。
辺りはすっかり暗くなっていて、もうしわけ程度にでた月が
夜の暗い海を薄っすらと照らしていた。
俺はそんな薄暗い海をぼんやりと眺めていた。

その時、ん?となにか白いものが、
ぼんやりと海の上に浮かんでいるのに気づいた。

 

55: 本当にあった怖い名無し 2017/06/21(水) 21:17:15.04 ID:

ただここから見てかなり遠い位置にあるので、
それが何なのかは全く見当もつかない。
なにかゆらゆら動いてるような、
だがそれも車の中にいてるせいなのか、よくわからない。

俺は疲れてるせいもあってか、別段そのことを友人に報告するわけでもなく、
やはりただボーッと、その白いゆらゆらを見ているだけだった。

ふと、俺はドアのしたのポケットに、小
さな双眼鏡が入っているのに気づいた。
こんなものあったっけなぁー?

と思いつつ、何やらこれを使わなければならないという使命が、
俺の体を躊躇なく動かせた。

 

56: 本当にあった怖い名無し 2017/06/21(水) 21:18:31.14 ID:

俺は双眼鏡を手に取ると、少し不気味に思いながらも、
ヒョイっと双眼鏡を覗いた
「うわっ!」

俺は慌てて双眼鏡を元のポケットに放りなげた。
一瞬しか見ていないのではっきりとはわからないが、
何か白い顔のようなものが、目の前に映ったのだ。
・・・ただ表情とかはわからないが、顔は真正面のようだった。

 

57: 本当にあった怖い名無し 2017/06/21(水) 21:19:41.81 ID:

俺は怖くなり、もう海の方は見ず、前を向いてぶるぶると震えていた。
運転している友人に、このことを言おうか迷ったが、
せめて家に着いてから言おうと黙っていた。
友人も疲れているのか、こっちに見向きもせずに、
ただ黙々と前をむいたまま運転に専念していた。
意味解らん。
俺も友人もおし黙ったままで、すぐに湾岸道路も抜け、
そうこうしているうちに、友人の家に着いた。

俺は初めて、ここであれっと思った。
いつもなら俺の家の前まで送ってくれるのに。

 

58: 本当にあった怖い名無し 2017/06/21(水) 21:21:13.11 ID:

「おい、今日は送ってくれないのか?」

俺は友人に聞いてみた。
久々の言葉だ。

だが友人は何も言わず、チョイチョイと降りろと言うみたいな
ジェスチャーをして、俺を無理やり引っ張っていった。

友人は俺の腕を掴んだまま、ずんずんと歩いていく。
そして家の玄関を開けると、俺を無理やり引き入れ、素早くドアの鍵を閉めた。

「そこで待ってろ」

友人はそう言うと、なにやら奥から塩を持ってきて、
俺におもむろにぶっかけてきた。

 

59: 本当にあった怖い名無し 2017/06/21(水) 21:22:15.48 ID:

「うわっ、なにするんだよ」

友人はそう言う俺を無視して、自分の頭にも塩をかけている。

「ちょっと来い」

友人はまたもや俺の腕を掴んで、部屋に引き入れると、俺を無理やり座らせた。
そして一言

「あのレンズのついていない双眼鏡で、一体何を見た?」



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